2017年07月27日16時50分掲載  無料記事
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アフリカ

【西サハラ最新情報】  モロッコ百花繚乱  平田伊都子

 観光地・世界一等賞はモロッコのマラケシュだそうです。 フランスの旅行家アレックスも、マラケシュが一番だと言います。 アフリカのド真ん中・中央アフリカに居候していた時、サハラ砂漠を下ってきたバイク冒険野郎も、マラケシュが一番素敵だったと述懐しておりました。 何がそんなにいいんでしょうね?、、 
 今日も、観光のメッカ、ジャマエルフナ・大道芸広場では、火吹き男や蛇つかいや、スリが観光客をお待ちしているようです。 先日は、猿芸の猿が観光客を襲いました。 
 
(1)サウジアラビア国王御一族の夏休みはモロッコで:MWN 発 
 2017年7月24日午後6時、サウジアラビア国王サルマン・ビン・アブドルアジズ陛下御一族がモロッコ北端のリゾート地タンジェにお着きになった。一か月間の長期御滞在のために143人の召使達は7月19日に先行し、924室を予約し、国王御一族がご使用になる453台の車を、カサブランカやラバトやマラケシュでかき集めた。32才で新皇太子に任命された国王の孫、モハメド・ビン・サルマン氏も同行している。先般、訪日した時も、まさに<大名旅行>だった。 
 観光立国モロッコは客扱いがお上手だ。観光客がコロッと参るのは、へりくだったサービス精神にあるのかもしれない。 
 
(2)スペイン人ジャーナリスト2名の追放:MWN 発 
 7月25日夜8時、国王が滞在するタンジェの隣にあるテトワンで、スペイン人ジャーナリスト二人が許可なしに撮影したという容疑で、テトワンから追放された。ホセ・ルイス・ナバソ、「コレオ・デイプロマテイコ」スペイン語ニュース・ソースのデイレクターと、同僚記者のフェルナンド・サンチェの二人は、ナバソと家族が住む家に私服3人から踏み込まれ、国家治安当局に連行された。ナバソはモロッコ人の妻や二人の子供たちと、17年間もモロッコに暮らしていた。二人は、テトワンの中央警察に搬送され、いかなる尋問も調査もなしに、身の回りの品もなしに護送車にほり込まれた、一時間揺られ、降ろされた所はテトワンから35キロ離れた国境の街・タラジャル。タラジャルはモロッコ側で、二人のジャーナリストはいかなる説明もなしに、スペイン飛び地領土のセウタに追放された。セウタの街はメリジャの街と共に、モロッコの北端にあるスペイン領土で、モロッコ人も含めアフリカ大陸の不法移民が後を絶たない。二人はこれまで、セウタやメリリャに入ろうとする不法移民や、モロッコ北部リーフ地方の<職よこせ>デモを取材してきた。 
 
(3)モロッコPKO兵3名が中央アフリカで死亡:UNNDB 発 
 2017年7月26日、「破棄した南スーダンPKO(国連平和維持活動)の日報が保管されていた問題で、防衛省の黒江事務次官と陸上自衛隊トップの岡部陸上幕僚長がともに引責辞任」とのニュースが流れた。その陸上自衛隊の次期任地候補に挙がっていた中央アフリカで、PKO兵士が殺された。 
2017年7月26日、国連副報道官が、「7月25日、中央アフリカの東南部にあるバンガスでMINUSUCA (国連中央アフリカ多面的統合安定化派遣団) のPKO国連平和維持軍が、反政府勢力から待ち伏せ攻撃を受け、2人のPKO兵士が殺された。7月23日にも、一人のPKO兵士が殺されている。3人ともモロッコ人で、国連事務総長は中央アフリカ政府に対して、速やかに調査し犯人を逮捕するよう要請し、遺族とモロッコ王国に哀悼の意を表した」と、発表した。 
 国連に貸しを作ったとばかり、モロッコ国王は、国連事務総長にいろいろな要求をつきつけたようだ。「西サハラから手を引け」なんて、一項がないことを祈るばかり、、 
 
 色々な危険をものともしない旅行マニアには、モロッコをお勧めします。 定番のマラケシュより、モロッコ北部リーフ地方のほうがずっと面白そうです。 反政府デモ、麻薬ハシッシュ、不法移民、、何よりも、サウジアラビア国王御一族が病みつきになっていらっしゃる所ですぞ、、 
 
 モロッコ北部リーフ地方は百花繚乱、燃えてます。 
 
 
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之    2017年7月27日 
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子 


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