2017年08月05日12時21分掲載
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教育
歴史教科書で灘校に圧力をかけたのは自民党の盛山正仁衆院議員(比例近畿)と和田有一朗・兵庫県議
歴史教科書について灘校に圧力をかけた議員の名前がわかった。 私立灘中学校(神戸市東灘区)が採択した歴史教科書を巡り、自民党の盛山正仁衆院議員(比例近畿)や和田有一朗・兵庫県議が同校に「なぜ採択したのか」などと問い合わせていた。地元、神戸新聞が4日に報じた。本紙既報のように、同校の和田孫博校長が昨年、「謂(いわ)れのない圧力の中で」と題した文章で「自民党の一県会議員から『なぜあの教科書を採用したのか』と詰問された」「本校出身の自民党衆議院議員から電話がかかり、『政府筋からの問い合わせなのだが』と断った上で同様の質問を投げかけてきた」と明かしている(。(大野和興)
同校が採択したのは、「学び舎(しゃ)」の歴史教科書「ともに学ぶ人間の歴史」。神戸新聞の取材に対し、県教育委員会義務教育課は「(教科書の使用は)適正に行われている」としていると答えている。
同紙によると、取材に対する両議員の回答は次のようだった。盛山衆院議員は「灘中の教科書について、OBとして周囲から疑問の声を聞いたので、校長に伝えただけだ」と強調。「『政府筋からの問い合わせ』と言った覚えは全くない」とする。
和田県議も会合で校長に採択理由を尋ねたことを認め、「私個人は学び舎の歴史教科書に疑問があり、さまざまな会合で口にしている」と主張。「私立学校の特色ある教育は理解しており、圧力などではない」と話している。
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