2017年08月16日11時59分掲載
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国際
北朝鮮の脅威に対抗 在韓米軍基地を移設
7月29日付のThe Washington Post紙は、在韓米軍基地司令部が、最新設備を備える平沢(ピョンテク)地区ハンフリーズ基地へ移設されることについて報じた。
米軍史上最大の110億ドルの予算が付く開発計画の下、すでに今年7月に米陸軍第8部隊の司令部が移動し、関係者含めすでに25,000名が駐留しているという。現在は学校、病院、居住区域、娯楽施設などが開発中で、完成後1,111家族、45,500人が居住できる規模だとされる。平沢市は移設関連のインフラに1300万ドル、変電所に5500万ドルを投じるとされ、広大な基地は地域経済の活性化が期待されると同紙は報じている。
米韓両政府は1987年以来、北朝鮮の砲撃射程圏外への移設を目的に交渉を進めていたが、政治的・資金的な問題で行き詰っていた。米司令部は第二次世界大戦後、元日本帝国陸軍が駐屯していた龍江地区に駐留しており、同駐屯地閉鎖後も、米陸軍の旅団が南北非武装地帯近くに留まるという。
新基地は最新のコミュニケーション技術を兼ね備え、北朝鮮の攻撃にいつでも対応が可能だというが、北朝鮮軍側は基地が大きければ狙い撃ちしやすいと述べている。また現地では、米兵による女性暴行を含む犯罪増加が懸念されているという。米軍は、未成年者の飲酒や売春により摘発されたバーが確認されたため、このようなバーを監視するアプリの開発を行っていると同紙は報じている。
〔ND米紙ウィークリーニュース第126号(August 11, 2017)〕
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