2017年09月19日23時03分掲載
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国際
トランプの新アフガン政策 パキスタン反米感情高まる
8月29日付のThe Washington Post紙は、パキスタンでの反米感情の高まりについて報じた。
同紙は、反米感情の高まりの要因として、トランプ大統領がパキスタンの敵対国インドとの関係強化を目指すとともに、「パキスタンが武装勢力を匿っている」として、処罰を行なうと発言したことを挙げている。
国境付近や首都イスラマバードでは、部族・宗教指導者らによる抗議活動が行われており、国内の政治的な対立を越えて、怒りの声が広がっているという。パキスタン政府当局はこれを受け、米政府への訪問を中止し、今週予定していた米国務省高官の現地訪問について、米国務省当局に延期の申し入れを行っていると同紙は報じている。
トランプ大統領は、8月21日の演説でより多くの戦力をアフガニスタンへ派遣すると述べ、「パキスタンはイスラム武装勢力の抑制に向けて『より行動』しなければ、主要非NATO同盟国としての地位を取り消し、援助を削減するといった制裁もあり得る」と発言。
アフガニスタン政府は今回のトランプ氏の声明を歓迎しているものの、パキスタン側は対外紛争において犠牲を払い米国と協力してきたにもかかわらず、「ひどい仕打ち」だとトランプ氏を非難している。
〔ND米紙ウィークリーニュース第127号(September 14, 2017)〕
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