2017年09月22日14時01分掲載
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遺伝子組み換え/ゲノム編集
米国産食品から未承認の遺伝子組み換え(GM)米の成分が見つかった
厚労省が米国より輸入の植物性たんぱくから未承認の遺伝子組み換えコメ・NNBtを自主検査で検出したと公表した。製造はサンフード社。NNBtは、これまでに中国産ビーフンから見つかっているが、米国産食品からの検出は初めてのケースとなる。このことが公表されたのは8月10日。(有機農業ニュースクリップ)
厚労省も輸入業者のアリエルトレーディングも、NNBt混入の原因は明らかにしていない。今回の検出が誤検出でないとすれば、原料に中国産のコメ、あるいは中国産のコメ由来の成分が使われていたことになる。また、全てが米国産原料であれば、米国で栽培されているコメの一部がNNBtで汚染されているという可能性もでてくる。
・厚労省, 2017-8-10
輸入食品等の食品衛生法違反事例(平成29年8月分) [Excel]
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/8gatsu_3.xls
厚労省はこれまでに、NNBtを含む未承認遺伝子組み換え食品に関し、中国、ベトナム、タイからのコメ加工品とパパイヤについて、輸入の都度検査するよう通知している。検出を受けて、厚労省が米国産のコメ加工品について検査を強化するかが注目される。今回の検出の原因ははっきりしないが、疑いがある以上、少なくとも米国産のコメ加工品への検査拡大が必要だろう。米国産のコメは、ミニマムアクセス米(MA米)として、このところ毎年35万トン余りが輸入されている。
・厚労省, 2016-1-12
安全性未審査の組換えDNA技術応用食品の取扱いの一部改正について
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000109203.pdf
【関連記事】
・輸入食品・飼料のGM汚染(2005年〜)
http://organic-newsclip.info/log/gmo/gm_contamination_food_feed.html
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