2017年09月27日09時57分掲載
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政治
核武装容認の小池百合子元防衛大臣は脱原発?
思想的にマリーヌ・ルペンと同様の極右でありながら左右双方の票を取り込むために曖昧な態度を取り続けている小池百合子東京都知事率いる新党「希望」は一部の報道では小泉純一郎元首相らが応援して、脱原発政党になろうとしているという。だが、そのことは小池百合子氏が過去に語っていた核武装容認論とどう関係するのだろうか。
「元防衛相の小池百合子氏は、『軍事上、外交上の判断において、核武装の選択肢は十分ありうる』との考えを示していました。雑誌『Vоice』(PHP研究所、2003年3月号)で、田久保忠衛氏(現・日本会議会長)、西岡力氏とのてい談記事で述べています。」(赤旗)
新党「希望」を推す人々は自民党と希望による保守二大政党時代を夢見ているように見える。だから、自民党 対 民進党を中心とした中道・左派連合の二大政党時代を徹底的に阻止する構えではないのだろうか。だとすれば1990年代の冷戦崩壊から、社会党を解体して小選挙区制の中で二大保守政党時代を進めてきた過去25年の歴史と響き合う。小池知事の周囲に細川元首相と小泉元首相が知恵袋として存在しているらしいことはそのことと無縁ではないだろう。二人の政治家は日本の政治を大きく右旋回させることに成功した立役者である。そして今日、「脱原発+改憲」という新たな組み合わせで自民党から離反した有権者と左派の票を一気に取り込む気概だ。
武者小路龍児
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