2017年10月02日09時12分掲載
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政治
自民党を実質的に応援する前原民進党党首 補完政党「希望の党」小池党首のいいなり
毎日新聞の報道によれば民進党の前原党首は枝野氏や辻元氏ら、希望の党から排除された議員たちを民進党から公認もしなければ分党も許さず、さらに民進党の資金をそれらの議員に渡さず、盲目的に希望の党に振り向けようとしているらしい。このようなことが白昼、許されていいのか。前原党首は交渉に失敗しただけでなく、その善後策すら取れていない。
■民進党の資金を枝野氏らに渡すまいとする前原党首
「前原氏は希望への合流に当たり、公認から漏れた候補者を民進党公認で擁立することはしないと小池氏に約束している。政権批判票を食い合うだけでなく、民進党の資金・組織を分散させることになるからだ。枝野氏らは新党結成へ向けて、資金や組織を分ける『分党』を求めることも検討しているが、前原氏側は分党拒否の方針を枝野氏側に伝えた。」(毎日新聞)
すでに希望の党が自民党や維新など安保法制に賛成な改憲勢力の一員であることは明白であるにも関わらず、前原党首は本来、民進党が闘うべき相手の政党に自党の議員を振り向けて、その上、金や組織まで譲り渡そうとしている。もはや何のために選挙を闘うかの大本を見失ってしまったようだ。
■小池「希望の党」党首に小手先でいなされた前原民進党党首
「希望の党の小池百合子代表は1日、合流を巡る民進党内の混乱を突き放す姿勢を鮮明にした。希望の立候補予定者説明会の後、記者団に『前原(誠司)代表との間で(合流交渉の)冒頭から(選別すると)申し上げている。(民進党内の)コミュニケーションの問題ではないか』と語った。民進側では小池氏の『排除』発言への反発が強いが、小池氏は記者団に『政策による(選別)、と言っている。言葉の問題だ』と意に介さない姿勢だ。」(毎日新聞)
「言葉の問題・・・」「コミュニケーションの問題・・・」したたかな交渉力を持ったアラブ商人の文化を知る小池百合子氏からすれば一介の受験秀才に過ぎない前原党首など赤子に等しい。だが、この程度のことはアラブ商人を今さら持ち出さなくとも、国際レベルの交渉では当たり前の水準でもある。それが前原党首にできていないのは政治レベルの低い日本国内でちやほやされて「できる政治家」だと思い込んできたからだろう。前原党首に日本国民の生命が守れるなどと考えるのは幻想だ。もし、そうでなければ前原氏も「合流」に当たっての「排除」については確信犯だったということだ。
■今回の選挙は冷戦後、四半世紀の政治の集約
小池百合子氏の民進党リベラル派つぶしは成功したように見えたが、新党が結成されれば目論見とは異なる展開も起きうる。前原党首も小池党首もリベラル派が嫌いな政治家で目指すものは同じだ。市民から見れば同じ穴の貉である。過去25年、この国の「政治改革」と称するものが歩んできた道のりが今回の「排除」に集約された。これが見えた事だけでも今回の選挙での大きな進歩である。
南原公人
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