2017年10月06日10時27分掲載
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政治
個人の尊厳を認めない自民党改憲案に賛成の小池党首(希望の党)と希望の踏み絵を追認した前原民進党党首 共産圏とどこが違う?
自民党改憲案(平成24年版)は日本国憲法で認められた個人の尊厳を削除した憲法案になっている。憲法13条の改正案だ。
現行憲法「すべて国民は、個人として尊重される。・・」
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改正案「すべて国民は、人として尊重される。・・」
表現の自由も思想の自由も個人として尊重されればこそ成り立つ自由である。小池百合子氏はこの夏まで改憲案を打ち出した自民党の要人であり、改憲派である。そして、前原民進党党首は党員を全員、小池氏が党首をつとめる民進党に合流させようとした。さらには前原氏は民進党議員に改憲賛成と安保法賛成で踏み絵を踏ませた小池党首に国会議員選挙に出馬して欲しい、と要請までした。つまり、前原氏も自民党改憲案に基本的に賛成の立場ということだ。
党員個々人の思想や信条を軽視して恥じない政治家たちが国民の思想や信条を尊重するわけがあるまい。ファシズムの研究においてはファシズム政党の組織論が重要だとされる。というのはそれらの政党が政権を担ったときにどのように国家を運営するかが党内政治や党組織のあり方に凝縮されて表現されるからだ。党員個々人の思想や言論の自由、さらには議論を尊重しない点で小池氏と前原氏はまったく瓜二つである。その姿勢は彼らが否定している中国共産党や朝鮮労働党あるいは旧ソビエト共産党と基本的に同じと言って差し支えない。
河内山武信
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