2017年10月11日23時22分掲載
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国際
露がPKFを要請 独は歓迎
9月13日付のThe Washington Postは、ロシアのプーチン大統領が国連安保理に対し、平和維持軍(PKF)をウクライナ東部へ派遣するよう要請するつもりであることを報じた。
ウクライナでは、ウクライナ軍と、ロシアが支援する同地域の分離派との戦闘で、2014年以降1万人以上の死者が出ている。2015年の独仏仲介による平和協定により戦闘の規模は縮小し、また今年8月末にロシア・ウクライナ両国は停戦合意をしたものの、今月に入りすぐに同合意は崩れ、日常的な衝突が続いているという。
プーチン大統領は、停戦を監視する国際査察団の安全をPKFが保障できると発言し、派兵は、分離派と政府管轄地域との境界にされるべきと主張した。
ガブリエル独外相は、「プーチン大統領の要請は驚きだが、過去にロシアによって拒絶された要求の交渉を継続するものであり喜ばしい」と述べた。
一方のウクライナは、2015年3月に同様の要請をしたことがあるという。ウクライナ国連大使のイエルチェンコ氏は、PKFの派兵について、ロシアに破壊されたウクライナの平和復興のため積極的に協力する姿勢を表明したが、分離派のいる地域に限り、他地域との接触境界であってはならないとした。
〔ND米紙ウィークリーニュース第128号(September 29, 2017)〕
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