2017年10月15日11時20分掲載
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国際
ロヒンギャ武装勢力 ミャンマーとの闘争誓う
9月17日付のThe New York Times紙は、ミャンマー政府によるムスリム少数民族ロヒンギャへの迫害、民族浄化が深刻化する中で、反政府組織の「アラカン・ロヒンギャ救世軍(ARSA)」は壊滅的な犠牲をよそに、政府との戦いを誓っていることを報じた。
ロヒンギャ武装勢力による8月25日のミャンマー治安部隊への襲撃以来、その報復としてミャンマー軍と自警団はミャンマーのラカイン州北部においてロヒンギャ住民への焦土作戦を開始し、数十万世帯を難民化させた。仏教徒が多数派を占めるミャンマーで、ムスリム少数民族のロヒンギャが急進化することにより、最貧州であるラカイン州の不安定化に拍車がかかっているという。
また、国際テロ・ネットワークによって利用される懸念も広がっている。今月初めにイエメンのアルカイダが、アジアのムスリムに対して「神の敵」に対して攻撃することによってロヒンギャとの団結を呼びかける声明をビデオで発表した。
今月、ロヒンギャ側が宣言した停戦はミャンマー軍によって拒絶され、一方的な犠牲が出ていると報告されている。
〔ND米紙ウィークリーニュース第129号(October 9, 2017)〕
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