2017年10月16日23時36分掲載  無料記事
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文化

車の代わりにラクダを一頭

  21世紀の動力源としてラクダが浮上している。ラクダは車と比べると乗れる人数に限りがあるが、地球環境にやさしく、車にはない動物との生きた関係がある。戦争でもするのでなければ、時速80キロで急ぐ必要もない。 
 
  ゆっくり進むことが1つの選択肢、あるいは1つの贅沢になるだろう。大量消費時代が終われば時間に対する価値感が変わるからだ。モノから解放されれば豊かな時間が還って来る。消費によって自己を表現した時代が終わる時だ。だが政治経済を動かしている人々は時間に対する新しい価値観に気がついていない。 
 
 
■ボードリヤール著「消費社会の神話と構造」 出版から45年 
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ジル「社会が変化したことを提示した本書『消費社会の神話と構造』は1970年に出版されました。私たちはもはや欲求を満たすために消費するのではなく、他人との差別化をはかるために消費するのだというのがテーマです。消費がもはや生存のための行為ではなく、存在の1つのあり方に変わったということなのです。<私は考える、ゆえに私は存在する>から、<私は消費する、ゆえに私は存在する>へ変わったことを意味します。このことはいずれは自分自身の肉体や自分自身(自我)までをも消費の対象にしてしまうことを意味します。」 


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