2017年10月19日11時35分掲載
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国際
トランプ国連演説へ 混迷極める中東情勢
9月18日付のThe New York Times紙は、今週トランプ大統領が国連での演説を前に、中東諸国、及びイスラエル―パレスチナ間の和平交渉にのぞんでいることを報じた。
トランプ大統領は、オバマ前大統領同様、解決策が見込めないパレスチナ問題よりも、シリア情勢を巡るカタールと近隣諸国との対立解消に取り組んでいくのではないかと同紙は見ている。
トランプ大統領はイランと対峙するため、スンニ派イスラーム国との同盟を固めるよう尽力するが、カタールとサウジアラビアの指導者同士の電話会談は失敗に終わった。今週末、カタール王室とエジプト大統領との会談に臨む。アメリカ政府高官は、2009年にオバマ大統領が行ったように、イスラエル、パレスチナとの三者面談をトランプ大統領が行う予定はないとしている。
イスラエルのネタニヤフ大統領もイラン情勢に直面している。
パレスチナ暫定自治政府大統領のアッバース議長も自身のファタハ党の調整に忙しい。イスラームの軍事グループら関係者を含め、パレスチナ連合政府樹立の計画が進行したものの、権限移譲に関して合意ができず仲たがいに終わった。
トランプ氏は、まさに混沌とする中東情勢に直面している。
〔ND米紙ウィークリーニュース第129号(October 9, 2017)〕
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