2017年10月20日19時08分掲載
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国際
独極右勢力が伸長 メルケルとEUの命運握る
9月25日付のThe New York Times紙は、24日に投開票が行われたドイツ連邦議会選挙で、メルケル独首相率いる「ドイツキリスト教民主同盟(CDU)」が引き続き第一党となったものの、極右政党の「ドイツのための選択肢(AfD)」が議席を獲得し、結果として極右勢力の拡大が明らかとなったと報じた。
メルケル氏の首相再選が決まったものの、今回の選挙で明らかになったのは、主流派が各派と合意を得ながら進めていく政治には程遠いということだったと同紙は主張している。
メルケル氏率いるCDUを含む中道政党への支持はひどく落ち込む一方で、極右政党のAfDは12.6%の得票率を獲得している。この結果は、過去12年間におけるメルケル氏の移民やEUの財政負担といった実利主義的な政策に対する批判によるものだと同紙はみている。
メルケル氏の進める政策への不人気から、CDU内でも緊張が高まっているという。連立政権の維持も難航が予想され、ING銀行のエコノミストは「ドイツも欧州によくある不安定政権期に入ったのではないか」と述べている。
〔ND米紙ウィークリーニュース第129号(October 9, 2017)〕
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