2017年10月29日14時15分掲載
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医療/健康
水島広子氏の講演 「心の平和から社会の平和へ」 結果としての平和だけでなく、プロセスとしての平和の重要性
精神科医で元衆議院議員(旧・民主党)の水島広子氏による「心の平和から社会の平和へ」と題する講演。水島氏には著書に「『怒り』がスーッと消える本」「自分でできる対人関係療法」などがある。ストレスや敵意に満ちた現代社会の中の精神病理の臨床経験から彼女自身が得た洞察を語っている。水島氏はアティテューディナル・ヒーリング・ジャパン(AHJ)というグループの活動をボランティアで続けている。
興味深いのは2009年に発足した民主党政権が怒りのエネルギーによって生まれたが故に、怒りによって滅びたのではないか、と水島氏が指摘している点だ。鵺的な寄り合所帯という構造的問題もあっただろうが、一方でメンタルな面の問題もあったのでは、という指摘である。確かに怒りや復讐心が引き起こしたネガティブでラディカルなエネルギーが対官僚などでもマイナスに作用してしまったのかもしれない。過去のフランス革命やロシア革命での暴力革命がのちに暴力体制を導いてしまったこととも通底するだろう。
以下の講演は昨年8月2日(火)に衆院議員会館で勉強会として行われたもの。呼びかけ人は民進党(当時)の原口一博議員。政治の分野で水島氏の提案が生かせないか、という試みのようだ。水島氏は結果としての平和よりも、プロセスとしての平和をもっと重視するべきだ、と呼び掛けている。
●水島広子公式YouTubeから。衆院議員会館での講演内容。
https://www.youtube.com/watch?v=HKYWQKN4SfU
小宮和樹
■政治家に圧力をかける方法 元衆院議員・水島広子氏がツイッターで指南
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