2017年11月03日11時00分掲載
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国際
ドイツが移民制限へ 極右政党に配慮か
10月9日付のThe New York Times 紙は、独メルケル首相が同国への難民受け入れを毎年20万人までとする上限設定に同意したと報じた。
先月の総選挙で反難民を掲げる「ドイツのための選択(AfD)」が第3政党に躍り出たことを受け、政府運営のため妥協した結果だという。
メルケル氏率いる「キリスト教民主同盟(CDU)」と姉妹政党の「キリスト教社会同盟(CSU)」は政権与党を維持したが、AfDが第3党になったため、自由民主党・緑の党と連立政権発足に向け交渉する必要がある。しかし、自由民主党は難民の上限設定に賛成、緑の党は人道的観点から反対を示しており、調整が難航しているという。
一方、バルカン諸国が非合法な越境を禁止し、ヨーロッパ諸国―トルコ間で難民の移動を制限する取決めが成立したことにより、昨年ドイツへの難民申請数は激減し、今年については8か月間で12万4,000人に満たないという。
なおドイツでは、9月は77万3,000人以上の雇用の余裕があるといい、与党は上限設置に際し、労働移民は許容する政策を提案している。
〔ND米紙ウィークリーニュース第131号(November 1, 2017)〕
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