2017年11月05日21時40分掲載
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反戦・平和
武器輸出の既成事実が積み重ねられている 亡国の武器輸出11・15集会へ!
安倍政権による武器輸出三原則の撤廃から3年半、防衛装備庁の発足から2年が経ちました。そして、私たちNAJAT(武器輸出反対ネットワーク)の結成からまもなく2年になろうとしています。国策としての武器輸出が最初の曲がり角に差しかかっている今、朝鮮半島「危機」から軍産複合体が利益を貪る今、満を持して集会を開催します。ぜひ、ご参加ください。(杉原浩司)
2014年4月1日の「武器輸出三原則」撤廃と「防衛装備移転三原則」の策定から3年半ほどが経ちました。安倍首相は武器輸出を「成長戦略」に位置づけ、前のめりにトップセールスを行ってきました。
しかし、武器本体の輸出商戦での敗北が相次ぎ、自民党国防族からは早くも「新三原則の見直し」を求める声があがっています。一方で、武器の共同研究・共同開発は着実な進展を見せ、中古武器の無償供与も解禁されました。民生技術を軍事転用する動きにも拍車がかかっています。
10月29日、日米の政府関係者や研究者などが国際問題を話し合う「富士山会合」で、渡辺秀明・前防衛装備庁長官(7月28日付で鈴木良之氏に交代)は「日本は優れた素材研究を保有しており、米国との融合で革新的装備を生み出せる」と指摘しました。
そして、安倍政権はフィリピンに海自の練習機(TC90)と、陸自の多用途ヘリの中古部品を無償譲渡しようとしています。総選挙の争点にすらならないまま、ほとんど報道されないままです。
軍学共同についても、日本学術会議による「問題が多い」と断じた新声明を受けて、防衛省の軍事研究推進制度への大学の応募には一定の歯止めがかかっています。しかし、公的研究機関や軍需企業の応募・採択が増加し、「軍産連携」先行の動きが見えています。「死の商人国家」に向かう動きは新たな段階に入りつつあります。
安倍首相による強引な憲法9条改悪の動きさえ出ている中で、日本版「軍産学複合体」づくりの現状を共有すると同時に、憲法9条の非軍事理念を具現化した武器輸出三原則の意義をとらえ返し、その復活に向けた展望を探りたいと思います。
「武器輸出する平和国家」などあり得ません。日本を「戦争を欲する国」にしないために、新刊『亡国の武器輸出』(合同出版)の編者でもある池内了さん、青井未帆さんをお招きして、しっかりと討論したいと思います。ぜひ、ご参加ください。
【亡国の武器輸出〜日本版「軍産学複合体」の今】
NAJAT 11.15集会
https://najat2016.wordpress.com/2017/10/17/1115/
主宰:武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)
日時:11月15日(水) 18時30分〜21時 (開場18時)
会場:文京区民センター3A会議室 (定員252人)
参加費 800円
<交通>
都営地下鉄三田線・大江戸線「春日駅A2出口」徒歩2分
東京メトロ南北線「後楽園駅6番出口」徒歩5分
JR中央線「水道橋駅東口」徒歩15分
アクセス https://www.yu-cho-f.jp/seminar/kumin_map.pdf
<講演>
◆青井未帆/憲法学者
学習院大学大学院法務研究科教授。憲法学専攻。『憲法と政治』(岩波新書、2016)、『憲法を守るのは誰か』(幻冬舎ルネッサンス新書、2013)など。(あおい・みほ)
◆池内 了/宇宙物理学者
名古屋大学・総合研究大学院大学名誉教授。宇宙物理学・宇宙論、科学・技術・社会論専攻。『科学者と戦争』(岩波新書、2016)、『ねえ君、不思議だと思いませんか?』(而立書房、2016)など。(いけうち・さとる)
◆杉原浩司/NAJAT代表
武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)代表。軍学共同反対連絡会などに参加。『武器輸出大国ニッポンでいいのか』(共著、あけび書房、2016)、
『宇宙開発戦争』(ヘレン・カルディコット他著、作品社、2009)に「日本語版解説」を執筆。(すぎはら・こうじ)
武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)
ブログ https://najat2016.wordpress.com
メール anti.arms.export@gmail.com
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