2017年11月26日23時27分掲載
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国際
ミサイル防衛システム 中韓の論争に終止符
10月30日付のThe New York Times紙は、中国と韓国が、米国のミサイル迎撃システム(THAAD)の韓国への配備をめぐる論争に終止符を打ち、両国の経済関係の回復を目指すことに合意したと報じた。
中国は、自国の安全保障を損ねるとして、米軍が韓国にTHAADシステムを配備する計画に強く反発していた。今年4月に韓国の星州に配備された時には、中国では韓国製品の不買運動が行われた。
韓国外務省は声明で「両国とも、中韓間の交流と連携の強化が共通の利益にかなうという見解を共有し、あらゆる分野において迅速に交流と協力を正常化することに同意した」と発表した。また、中国外務省も同様の声明を合意直後に公表した。
両国が合意に至った主な要因について同紙は、韓国が中国のミサイルに対抗するため米国との軍事協力に汲みしないことや、北朝鮮に対抗することを目的とした日本との同盟を結ばない意志を示したことがあると報じている。
また同紙は、北朝鮮が再度地下核実験を行えば放射能が地上に放出する危険性を指摘している。
〔ND米紙ウィークリーニュース第132号(November 20, 2017)〕
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