2018年01月02日15時36分掲載
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国際
トランプ氏からの決別 フリン氏、ミューラー氏と協力
11月23日付のThe New York Times紙は、トランプ米大統領の元国家安全保障補佐官マイケル・フリン氏が、特別検察官のロバート・ミューラー氏と協力する方向に傾いていることを4名の関係者を情報源として報じた。
フリン氏は、昨年の大統領選でロシアがトランプ氏の当選に協力したという疑惑の渦中にある人物。同紙によると、フリン氏側の弁護士とトランプ大統領側の弁護士は本件について情報の共有を行っていたが、それを取りやめたといい、フリン氏が特別検察官のロバート・ミューラー氏の捜査に協力するつもりであるとみられる。フリン氏は、トランプ氏に忠実な人物と思われたが、フリン氏の息子まで捜査対象になったことからこの関係が変わったとされている。
フリン氏は、2015年にモスクワでプーチン大統領と面談した過去があり、その後、昨年の政権移行期間中にロシア大使と面談したことが明るみになった。また、モスクワで有償の講演を引き受けたり、ロシア関連企業からの支払いについて公表していなかったことが問題視された。また、トルコ政府からも支払いを受けた疑惑が持ち上がり、遅れて50万ドルを受け取ったことを公表した。
トランプ大統領がフリン氏を罷免したことを皮切りにドミノのように疑惑が膨らみ、FBI長官コミー氏の罷免にまで至り、大統領による隠蔽疑惑につながってきたと同紙は報じている。〔ND米紙ウィークリーニュース第134号(December 20, 2017)〕
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