2018年01月03日23時34分掲載
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国際
対外強硬派に支持 高まるイラン国家主義
11月26日付のThe New York Times紙は、イランにおいてナショナリズムが勃興していることを報じた。
同紙は、この背景として、中東地域におけるサウジアラビアとの覇権争いや、トランプ政権の戦略、そしてイラン軍が主導する部隊がシリアとイラクで活動するイスラム過激派を一掃し、地域的影響力が高まっていることを挙げている。
紛争中に亡くなったイラン人は殉国の英雄として扱われ、軍人や政治家がスターになり、街ではミサイルが展示され家族や子供たちが記念写真を撮れるようになっているという。こうした兆候は、2013年穏健派のルハニ大統領の当選より見られたという。
ルハニ大統領は国際的な制裁と孤立を防ぐために2015年に核合意を取り付けた。しかしトランプ大統領は「史上最悪の取引」と称し、米国はサウジアラビアに1000億ドルもの武器を売却、サウジ皇太子サルマンの外交政策にも不信感が募っている。10月にトランプ大統領がイランの戦略を批判した際、「ペルシャ湾」を「アラビア湾」と呼んだことに猛烈な批判が集まった。
アメリカ人との協力を見出そうとする者もいるが、イランでは、米国とサウジへの不満により対外強硬派に支持が集まっていると同紙は伝えている。
〔ND米紙ウィークリーニュース第134号(December 20, 2017)〕
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