2018年01月05日16時47分掲載  無料記事
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検証・メディア

日本テレビの年越し番組の暴力シーンに視聴者の批判の声が上がる  ベッキーが受けた「禊のタイキック」

  日刊スポーツによると、日本テレビの年越し番組、「ガキの使い!大晦日年越しSP絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!第1部」が関東地区で17%以上の視聴率を上げ、NHKの紅白歌合戦を除くと10%台の視聴率で8年連続で民放トップとなった。 
 
  しかし、ツイッターなどのソーシャルメディアの世界では同番組の中でタレントのベッキーが「禊のタイキック」を受けるシーンに対する強い批判が起きている。この禊は巷ではベッキーの不倫に対する懲罰的な意味合いに理解されているらしい。しかし、理由がなんであれ番組の中で、ベッキーがキックされるのを嫌がって逃げ回っているにも関わらず芸人のダウンタウンらは誰も助けず、スタジオでキックを背中に2発浴びせられてベッキーが床に倒れ込む姿に女性から強い怒りの声が上がっている。これはいじめの風景そのものととらえられているからだ。イスラム原理主義の場所によっては不倫をした男女は公衆の前で石打ちの刑で死刑にされる。日本テレビの番組のこのシーンはこれによく似た心性で作られている。不倫をした女性を打ちのめしてみんなで楽しみ、不倫をする女性は暴力的制裁を受けて当然だ、というメッセージを放つ。そして誰も彼女を助けない。 
 
  しかし、一方でこのシーンに賛成する視聴者もいるらしく、レイプみたいでエロくてよかった・・・的な声が上がっている。暴力シーンを讃える視聴者の声が日本テレビに届けば歪んだ期待に応えて来年はもっとすごい暴力シーンをやろう、ということになるのかもしれない。 
 
 
 
 
■地デジ難民  テレビの思い出 
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「今もある国々では公開処刑が行われているが、地元住民にとっては興奮する行事なのではなかろうか。かつてフランスではギロチンによる公開死刑が最高の娯楽だったという。」流血や阿鼻叫喚の暴力沙汰を見てみんなで興奮して楽しむ、というのは古来からあった原始的な興奮剤でもある。サウジアラビアに行けば白昼、斬首による公開処刑が見られるし、アフガニスタンやイラクに行けば戦争を見ることもできる。他人の人生が目の前で壊されるのを見ることで、貧乏人は惨めな人生を片時忘れることができるのである。 


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