2018年01月07日01時33分掲載  無料記事
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国際

欧の国粋主義者人気に陰り その思想未だ息づく

 12月13日付The Washington Times紙は、欧州の政治舞台で国粋主義的な主張を掲げてきた政治活動家の人気に陰りが見え始めているものの、潜在力は未だ衰えていないと報じた。 
 その例として、欧州議会議員でありながらイギリスのEU離脱を先導したナイジェル・ファラージ氏をあげ、同氏の独立党が今年の英国議会で議席を完全に失ったことを取り上げた。同紙は、ファラージ氏が米国大統領のトランプ氏を擁護する立場を示し、トランプ氏による反イスラム的なツイートをリツイートしたことで人気が失墜したとみている。 
 一方フランスでは、大統領選で善戦したマリン・ルペン氏と彼女が率いる国民戦線の勢いが堅調であることも同紙は取り上げており、今後、ユーロ危機が訪れた場合、ルペン氏や国民戦線の勢いが増す可能性があると指摘している。 
 ドイツでは右翼政党の「ドイツのための選択」が1950年代以来、初めて議会で議席を取るに至り、オーストリアでは、極右政党の自由党が保守連立政権に加わるに至った。 
 その一方でオランダでは反イスラムの極右政党が敗北を喫している。今後、選挙がない時期に、国粋主義者達が、どれだけ存在感を誇示し続けられるかが鍵となると同紙は述べている。 
〔ND米紙ウィークリーニュース第135号(December 27, 2017)〕 
 
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