2018年01月17日03時10分掲載
無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201801170310213
みる・よむ・きく
「もしそれがあなただったら?」 厳冬のパリのホームレスへの想像力を喚起する写真家マルク・メルキの個展 "Et si c'était vous ?" par Marc Melki
パリの写真家、マルク・メルキ(Marc Melki) 氏がパリの北の郊外にある街、オーベルヴィリエで今月12日から来月7日にかけて写真展を行っている。
「もしそれがあなただったら?」と題するこのシリーズはホームレスをテーマにしている。と言っても、路上で寝ているのは本物のホームレスではなく、歌手や作家や俳優など各界の様々な人たちだ。彼らが体験してみたホームレスの姿を写真に写していくシリーズなのだ。これが「もしそれがあなただったら?」という問いかけである。
メルキ氏はもちろん本物のホームレスも写真に撮影してきた。今の欧州は難民が大きなテーマになっているのである。だが、より多くの人に問題に関心を示してもらうために、人目を集めるこうした工夫も継続してきた。
丁度1年前、筆者はメルキ氏にインタビューをした。その時の印象深かった言葉は次のようなものだった。
Q Pourquoi est-ce que vous prenez des photos de SDF ?
なぜホームレスの人々の写真を撮影するのですか?
A Parce que les migrants sont tous des sdf et vice versa. Cela pourrait etre nous.
(マルク・メルキ)なぜなら、難民たちがみなホームレスになっているからです。逆にホームレスが難民になる、ということでもあります。それは私たちの明日の姿かもしれないのです。
展示会場はGrand Bouillon (グランブイヨン)という文化事業を行っているカフェで、このカフェのあるオーベルヴィリエは移民が多く暮らしている街だ。
https://www.grandbouillon.org/mark-melki
ADRESSE (開催場所Grand Bouillon の住所)
2 ter rue du Moutier 93300 Aubervilliers
■マルク・メルキさんのホームページ
www.marcmelki.com/fr/portfolio-15261-0-80-exils-intra-muros.html
ここでも人々が路上体験をしている写真を公開している。
■ホームレスの人々に焦点を合わせる写真家 マルク・メルキ氏に聞く Interview : Marc Melki ,who is focusing on "SDF "
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201701241356462
Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。