2018年01月19日13時46分掲載  無料記事
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みる・よむ・きく

韓国の宮廷料理の研究家・黄慧性(ファン・ヘソン)さんと石毛直道氏の対談 「韓国の食」 

  日刊ベリタで韓国の料理を紹介いただいているな すんじゃさんがソウルに留学して宮廷料理を学んだ時の校長先生が黄慧性(ファン・ヘソン)さんです。黄慧性さんが食の分野で幅広く取り組んだ文化人類学者の石毛直道氏と韓国料理とは何なのかを対談したものが「韓国の食」です。なぜ韓国ではたくさんの小さな器が並べられるのか、など様々な文化の違いが縦横無尽に語られ、韓国文化に詳しくない読者にとっても楽しく読める本になっています。 
 
  黄慧性さんは宮廷料理伝授機関「社団法人 宮中飲食研究院」を設立し、宮廷料理の伝授を行い、多くの弟子を育てました。京都からソウルに留学したな すんじゃさんもその一人です。また韓国で作られる歴史ドラマの食の部分の監修もされてきたということです。 
 
  黄慧性さんは学生時代に京都に留学していたこともあり、韓国料理と京都の味覚との親和性も考えさせられます。実際、トウガラシが韓国に入って来るまでは韓国料理=激辛的なイメージはなかったのだそうです。京都の料理もある意味、宮廷料理であり、興味深い比較です。しばしば違いが強調される日韓文化ですが、通じる部分も少なくないことが感じられます。料理を通した比較文化論と見ることもできる貴重な一冊です。 
 
 
■韓国伝統料理人、な すんじゃ氏の一品  「トミミョン」 
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■ハン・ヨンスの写真3 Photographs of Han Youngsoo 3 〜 漢江の光景 scenery of Han river ~ 
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