2018年01月28日23時07分掲載
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国際
米アフガン再建計画 多額の税金無駄遣いか
1月9日付のThe Washington Times紙は、アフガニスタン復興の特別査察を行っている機関(SIGAR)が、アフガニスタン復興のプロジェクトを担うタスクフォースに多くの不備があり、税金の浪費につながっているとする報告書を提出したことを報じた。
ペンタゴンのタスクフォースは、明確な目標や戦略が欠如しており、組織の不足、記録管理の不備などから他の機関との対立や浪費を招いていると指摘している。
同報告書は、タスクフォースの計画が、アフガニスタンの雇用や投資、アフガン政府の歳入を増加させたとする信頼できるデータの提供がなかったとした。アフガン復興における米予算については、議会予算の8億2300万ドルのうち、3億ドル以上が仲介やそのサポートに費やされ、アフガンの復興に直接費やされたものではないという。
この見落としは、再建計画のリーダーが、活動目的や戦略など組織の優先事項を文書化していないことに起因しているとする。彼らは、復興事業を請け負った者が、結果を出せていないのにも関わらず、その責任を問えなかったため、請け負わせた事業に浪費することとなったという。
報告書は、再建プロジェクトは、アフガニスタンの環境や政治を考慮せず、必要なものが準備されなかったために、安全保障さえも無駄になるだろうと結論付けている。
〔ND米紙ウィークリーニュース第136号(January 24, 2018)〕
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