2018年03月07日23時32分掲載
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国際
WT紙、パレスチナに苦言 インターポールの悪用で
2月19日付The Washington Times紙は論評で、インターポール(国際刑事警察機構)の権限がパレスチナ自治政府により悪用され、人権侵害が起こっていると批判した。
論評は、インターポールがパレスチナ自治政府の加盟を承認したため、パレスチナ自治政府が、米国の盟友であるイスラエルを攻撃する口実を与えていると糾弾する内容。パレスチナ自治政府の戦略は、あらゆる国際機関に入り込み、自らの正当性を盗み取ることを目的としており、インターポールは、この戦略に利用されていると同紙は述べている。
手法としては、標的となる人物を特定し、証拠はなくとも逮捕状を発行するというものだ。地元政府が腐敗している、と述べた人物は「レッド・リスト」に加えられ、それを犯罪的な中傷として扱い、そのような主張をする政党を廃止に追いやることもできる。これをイスラエルのシオニズムに当てはめることが可能であるとみる。
論評では、そのようなことを防ぐため、インターポールを専制的な政治をする国々が利用できないように、米国が同機構への情報提供を拒否するとともに、議会が同機構とテロ国家との関係を聴取し、同機構の予算も検証すべきだと説いている。
〔ND米紙ウィークリーニュース第138号(March 5, 2018)〕
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