2018年03月30日00時08分掲載
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国際
対トランプ最有力の習氏 新たな世界の脅威に
3月4日付のThe New York Times紙は、欧州各国が中国の習近平国家主席について、かつてはトランプ米大統領に対抗できる人物とみなしていたものの、国家主席の任期の撤廃を明らかにしたことをきっかけに、今では国際社会における新たな問題として懸念の対象となっていることを報じた。
一年前、ダボス会議で、習氏は「アメリカがもはや国際システムの擁護者とあろうとしないのなら、中国がその役目を担うつもりだ」と国際社会に誓った。同氏によれば、トランプ大統領が在任している間は、欧州各国にとって中国への接近が賢明な防衛手段とみなされていた。
しかし、一年後の今、習氏が国家主席の任期を撤廃したことで、国際システムの脅威になりかねないという現実に欧州各国の指導者たちが直面していると同紙は伝えている。さらに中国は「大量の投資で中欧とバルカン諸国を引き付け、EUを分断しようとしている」として、多くの欧州の指導者から非難されているという。
〔ND米紙ウィークリーニュース第140号(March 23, 2018)〕
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