2018年04月14日03時48分掲載  無料記事
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政治

シナリオ1 安倍首相の危機突破作戦に中国との戦争の可能性はないか?

  政治家にとって支持率が低迷し、いよいよ退陣の色を帯びてきたときに起死回生の最後の手段として使われる手が戦争突入である。戦争に突入すればどんな凡庸かつ腐敗した政権でも、一時的に支持率が回復するので一種のカンフル剤である。では安倍首相がどこと戦争する可能性があるか、と想像すれば中国以外にない。尖閣諸島周辺での小競り合いをきっかけに中国軍と何発か、砲弾を交わすだけで日本国内の空気は変わるだろう。 
 
  この場合、トランプ大統領に今回の対中戦争は偶発的な小競り合いであって、大戦争にはなりませんから、と渡米した際におうかがいを立てておく必要がある。戦後初めて自衛隊の死者が出たりすれば日本国内は騒然とし、森友学園の問題や加計学園の問題を国会でやっている場合ではない、と幕が引けるかもしれない。いずれにしても、窮地の安倍首相にとって戦争は国会での野党による追及から片時であれ、逃れることができる方策となるかもしれないのだ。戦時を理由に新聞も徹底して統制しようとするだろう。そして、その場合だが、コーエン兄弟の犯罪映画のように戦闘が小競り合いで終わらなくなってしまうかもしれない。 
 
 
南田望洋 


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