2018年04月22日11時47分掲載
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国際
トランプ大統領の苦難、莫大な予算法案に署名
3月25日付のThe Washington Post紙は、トランプ氏が議会予算案を巡る攻防に悩まされていると報じた。
米連邦議会では政策調整のため、すでに規定されている予算案にさらに支出が求められ、2019年の諸予算法案は1兆3000億ドルにのぼった。米国では過去20年間で財政赤字が4倍の2兆2100億ドルに増えている。
トランプ氏は議会閉鎖を避けるため、民主党を非難しつつ予算案に署名した。今回の予算には軍事支出の800億ドル、トランプ氏が反対しているものの民主党が求めた国内向けの政策経費65億ドルが含まれる。トランプ氏が優先課題とする移民対策や国境管理には資金を多く振り分けることができず、政府が250億ドルを要求したにも関わらず国境の壁建設費には16億ドルしか割り当てられなかったという。
レーガン大統領やオバマ大統領など歴代の大統領は莫大な政府支出に反対していたが、予算案は膨張する一方だと同紙は指摘。同氏は次の議会で主導権を握るため、上院にフィリバスター(議事妨害)排除、下院に個別条項拒否権を要求しているが実現は難しいと同紙はみている。
〔ND米紙ウィークリーニュース第141号(April 18, 2018)〕
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