2018年05月01日23時10分掲載
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東日本大震災
災害公営住宅 収入超過者に対する家賃値上げ問題を考える
<災害公営住宅 収入超過者に対する家賃値上げ問題を考える>
前号でお伝えしたように,被災者のみなさんの粘り強い運動が実り,災害公営住宅居住者のうち、とりわけ所得の低い世帯に対する家賃減免措置が,仙台,石巻,気仙沼など主要な自治体で継続されることになりました。
しかし,その一方で、収入超過者に対する家賃値上げが問題となっています。
<桃浦の活性化は実現したのか?「水産業復興特区」の5年間を検証する>
2018年3月14日、宮城県は「水産特区の検証」文書を発表しました。これは、5年前の4月に石巻市桃浦地区に「水産特区」を導入した後、その計画達成状況がどうだったのかをまとめたものです。
県民センターは4月11日、県の検証文書に対して、「私たちの見解と提言」を発表しました。それをもとに5年経った水産特区を検証しましょう。
<6野党 復興関連4法案 共同提出 生活再建支援金の増額を>
3月7日、立憲民主党・希望の党・無所属の会・日本共産党・自由党・社民党の6党は復興関連4法案を衆院に共同提案しました。
4法案は、『被災者生活再建支援法改正案』、『災害弔慰金支給法改正案』、『東日本大震災復興特別区域法改正案』、『土地等処分円滑化法案』から構成されています。
<今年度の医療費減免継続、3市に留まる>
震災後、「医療費窓口負担金の免除措置」は、国民健康保険加入者についてのみ今年3月まで条件を狭めた上で、県内9市町で継続されてきました。
しかし4月以降、継続する自治体は気仙沼市・東松島市・名取市の3市にとどまり、これまで実施してきた6市町では打ち切られました。
<熊本地震から2年 熊本地震被災者も受診抑制>
4月14日で熊本地震から2年が経ちました。いまだ3.8万人の被災者が仮設住宅での生活を余儀なくされています。災害公営住宅は309戸が完成しただけで18%の完成率に留まっています。住宅再建が遅れているのは東日本大震災と共通しています。災害法制の抜本的な改革が切実です。
熊本では昨年9月に医療費免除措置が打ち切られました。それに伴い「今まで通り通院できない」とする人が 23%にも上っています(熊本県民医連調べ)。
また、医療機関への調査でも「医療費助成終了の影響で受診を減らした、中断したと思われる患者さんがいますか」との問いに46%(医科9%、歯科63%)が「いる」と答えています。
<東京五輪2020アクション&レガシープランは何を語る?“祝祭資本主義”にからめ取られる復興>
東京五輪まであと2年3か月余、これから様々な形で「五輪ムード」が強まるでしょう。
東京五輪2020は「復興五輪」と謳われています。しかし、「被災地の復旧・復興」と「東京五輪」が結び付けて語られることに“微妙な違和感”がありませんか。
〔みやぎ県民センター ニュースレター52号(2018年4月25日発行)より一部転載〕
全文はこちら http://www.miyagikenmin-fukkoushien.com/pdf/news/news-52.pdf
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<全国災対連 5月9日に国会行動>
東日本大震災をはじめ、全国で発生した自然災害被災者支援のため、全国災対連(災害被災者支援と災害対策改善を求める全国連絡会)が中央省庁と交渉を行っています。
5月9日(水)の今回の行動でも“被災者生活再建支援法改正”を中心として政府に対応を求めます。
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<東日本大震災7周年の集い(県民センター総会)>
日時:6月16日(土)13:30〜
会場:仙台弁護士会館
記念講演:「被災7年を経て、復興問題の今とこれからを考える」(神戸大学名誉教授 塩崎賢明氏)
どなたでも参加できます。これからの震災復興をみんなで考えましょう。
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<3.11から7年 県民センターが声明発表>
3月6日に当センターの声明を発表しました。内容は下記URLでご覧いただけます。
http://www.miyagikenmin-fukkoushien.com/
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<被災者の医療・介護 電話相談受付>
お困りのこと、誰に相談していいかわからないことなど、被災者の医療・介護についてご遠慮なくご相談ください(東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センター)。
電 話:022−399−6907
Fax:022−399−6925
受付時間:10〜16時(平日のみの受付です)
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発行:東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センター
〒980−0804 宮城県仙台市青葉区大町2丁目5−10−305
(Web)http://www.miyagikenmin-fukkoushien.com
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