2018年05月29日23時20分掲載
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核・原子力
「核燃推進派の無投票当選にするわけにはいかない」 六ケ所村村長選に反核燃医師が立候補
再処理工場がある青森県六ヶ所村の村長選挙に反核燃候補が立候補する。立候補するのは青森県で長年医師の立場で原発・核燃サイクルに反対して闘ってきている遠藤順子氏。村長選は6月19日告示。同24日投票となる。(大野和興)
反原発市民団体たんぽぽ舎のメールマガジン5月28日号は遠藤医師について次のように伝えている。
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遠藤順子氏は、青森県で、内科医・画像診断の専門家として勤務されるとともに、長年、原発・核燃サイクルに反対して闘ってこられました。
さらに、福島第一原発事故後は、放射線被曝の危険性を訴えて、弘前大学の教員の皆さまとの共著『環境・地域・エネルギーと原子力開発』(弘前大学出版会)や、山田耕作氏や私との共著『放射線被曝の争点』(緑風出版)などを執筆されてこられました。
とくに、再処理工場が大量に放出するトリチウム(三重水素)の危険性の科学的解明と、青森県の特別に高いがん死亡率との関連に注目して論じて来られました(上記『争点』の第2章や下記論考)。
http://blog.acsir.org/?cid=3
最近では、心筋症やアルツハイマー病・パーキンソン病・筋萎縮性側索硬化症ALSなど神経変性疾患の原発事故後の多発と、放射線によるミトコンドリア障害との関連の可能性を解明しようとした論考を発表される(下記論考)など、理論的にも多面的かつ積極的に活動して来られました。
http://blog.torikaesu.net/?eid=64
遠藤医師は「六ヶ所村に新しい風を起こす会」の推薦で反核燃側の候補として立候補する。そこには「核燃推進派の無投票当選にするわけにはいかない」という強い決意があると同メルマガ記事は述べている。
「核燃推進派しかいないような六ヶ所村の村長選挙で、現職に勝つことは、まずは不可能ですが、今まで長く核燃サイクルや再処理に反対してきた方々の思いを背負い、広く伝えていくという意義を持つ選挙と考えます」
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