2018年06月08日00時32分掲載  無料記事
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国際

米国防総省 中東の米大使館の保安強化

 5月14日付The Washington Times紙は、米国防総省が、米海兵隊に対し、中東地域の米大使館への保安強化を命じたとNBCが報じていると伝えた。 
 これにより、トルコとヨルダンの大使館と、同日に米大使館が移転されたテルアビブの旧大使館施設における米海兵隊の保安部隊が増強されているという。 
 また同紙は、同地域におけるその他の米国関連施設にも海兵隊が配備される見込みだが、米海兵隊は、その具体的な場所と人数は公表していないと報じている。保安増強の要請は、ガザ地区とイスラエルの国境でイスラエル人とパレスチナ人の間で起きた衝突事件を受けたものだという。イスラエル軍が国境を超えるパレスチナ人に発砲したことが事件の発端で、それに対抗してパレスチナ人が投石などをし、結果、50人以上が死亡、多数の負傷者が発生した。その時、エルサレムの米大使館の開館式典があり、トランプ大統領の娘のイバンカ氏と娘婿のクシュナー氏が出席していた。 
 なお、エルサレムをイスラエルの首都と認める姿勢はほかの国も示しており、最近ではロシアが認めている。もっとも、同紙によれば、ロシアは、あくまでエルサレムの西側に限定して認めており、エルサレムの東側は将来的にパレスチナの首都にできるという意味合いが含まれているという。ホワイトハウスは、エルサレムの境界線は両者の協議により解決すべきという姿勢を崩していない。 
〔ND米紙ウィークリーニュース第143号(May 29, 2018)〕 
 
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