2018年06月27日15時50分掲載  無料記事
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地域

神奈川県相模原市 土砂災害,洪水警戒区域にリニア車両基地・・ “市長さん、住民の生命、財産は大丈夫でしょうか?”

 JR東海がしゃにむに進めるリニア中央新幹線は、計画地沿線の住民を不安に陥れ、反対運動も次第に強くなっている。その最初の駅(地下駅)がつくられる予定の神奈川県相模原市でも建設に反対する市民運動がさまざまな運動を繰り広げており、建設に前のめりの市当局への働きかけも起こなっている。6月下旬、市民グループ「リニア新幹線を考える相模原連絡会」は土砂災害をひき超す危険性が指摘されている車両基地建設に関し、市長に公開質問状を発した。(大野和興) 
 
 
「リニア新幹線を考える相模原連絡会」が、加山俊夫相模原市長に対して、鳥屋車両基地計画の再検討を求め、以下の公開質問書を6 月 13 日に提出。6 月末日までに文書で回答するよう申し入れを行いました。 
 
リニア新幹線に関する公開質問状 
 
リニア車両基地の予定地の神奈川県相模原市緑区鳥屋は、神奈川県、相模原市の[a:]土砂災害特別区域、土砂災害警戒区域、串川氾濫区域に指定されており、リニア車両基地の大規模開発は、鳥屋地域住民、また 串川沿川住民の、生命または身体に重大な危害が生じる恐れがあることは明らかであり、車両基地建設計画は、再検討する事。 
 
1. リニア基地建設計画は計画地が、災害警戒区域であり、標高 300m 以上の急峻な山林を500,000 平方メートル崩し、360 万トン余の残土を取る、開発期間 10 年間であり、土砂災害、土石流災害、 串川洪水の危険が極めて大きいが相模原市の見解を問う。 
 
2. リニア基地建設計画は計画地が、土砂災害特別区域、土砂災害警戒区域、串川氾濫区域で、土砂災 害防止法第6.第8条で、「住民の生命または身体に危害が生じる恐れがある区域」とされているが、 施設の安全性、全体の設計など住民に説明がない。住民の安全を守る行政機関として、相模原市は、 リニア基地建設計画の施設の安全性について、どのような検証(設計図の安全の確認、検査等)をしているのか。 
 
3. 相模原市として、広大な面積のリニア基地建設計画を土砂災害特別区域、土砂災害警戒区域、串川氾濫区域で行うことについて、住民の生命、財産を守る責任があるが安全性をどう保障するのか。 
 
4. 地質学者、土砂災害の学識経験者の専門家を含めた現地調査を行い、計画の再検討を行う事。 以上4点について、市長の見解を問う。 


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