2018年06月28日18時19分掲載
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国際
中国支援の米大学学部 有益かリスクか?
6月6日付のThe Washington Times紙は、フロリダ州選出上院議員で、先の大統領選での候補の一人であったマルコ・ルビオ氏などが、中国政府から支援を受けながら言語や文化を教えている学部について、教育の自由が奪われ、スパイをされる危険性があると指摘したことを報じた。
このような学部は全米の大学に設置されており、100以上にのぼるという。2009年、中国共産党の代表は、こうした学部がプロパガンダの機能を担っていると述べていた。
米政府の諜報または安全保障担当の高官らは、上院司法委員会において、中国の生徒や学者らが機密性の高い情報や研究にアクセスする懸念について述べている。
なお、同紙によると、中国人留学生は、米国の大学で学ぶ全留学生の3分の1以上を占める35万人にも及ぶ。議員らは、このような学部に対し規制を強化するように求めているといい、テキサス州やフロリダ州の大学ですでに3学部が圧力により閉鎖に追い込まれたと同紙は伝えている。
だが、現場で学ぶ生徒や教師の中には、そのような危険性は感じられないという意見もあることを同紙は紹介している。
〔ND米紙ウィークリーニュース第145号(June 21, 2018)〕
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