2018年07月12日23時57分掲載  無料記事
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国際

米朝両首脳 米兵遺骨の本国送還に合意

 6月12日付のWashington Times紙は、同日に行われた米朝首脳会談において、朝鮮戦争で戦闘中に身元が分からなくなった米軍戦死者の遺骨の回収、本国への送還にトランプ・金正恩両首脳が同意したと報じた。 
 米朝両首脳が調印した共同声明内で、両国は米兵の遺骨の回収、そして、既に身元の判明しているものについては即座に本国へ送還することに合意した。同紙は、この合意を今回の米朝首脳会談における最も確実な成果であるとして報じている。 
 朝鮮戦争では、7800人近くに及ぶ米兵の遺骨が行方不明で、そのうち約5300人は北朝鮮で行方不明となっているという。その大半が大規模な戦闘、または捕虜となった後に死亡したものとされている。同紙は、北朝鮮が米軍戦死者の遺骨を回収すると約束したことを、米政府の大勝利と見なせるかどうかは議論の余地があると指摘している。 
 なお、1996年から2005年の間には、米朝合同捜査チームが33回の共同回収作業を行い、229組の遺骨を回収している。しかし、北朝鮮の核兵器開発や、ジョージ・W・ブッシュ政権下で派遣された回収チームの安全性が十分に保証されていなかったこと、2006年の北朝鮮による核実験等により、遺骨を回収する取り組みは10年以上にわたって停滞したままとなっている。 
〔ND米紙ウィークリーニュース第146号(July 5, 2018)〕 
 
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