2018年07月26日17時33分掲載
無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201807261733264
国際
ポンペオ氏、カブール来訪 対タリバン作戦へ自信
7月9日付のThe Washington Post紙は、同日、マイク・ポンペオ米国務長官がカブールを非公式に来訪したことを報じた。
同氏が「来訪によってトランプ政権がアフガニスタンで展開している対タリバン作戦が成功していることを示せた」と述べていると同紙は伝えている。
トランプ政権において、米軍はこれまで同国で任務を継続し、反政府勢力タリバン撃退に向けて態勢を整えてきた。また、同国のアシュラフ・ガニー大統領は先月、停戦を宣言し、和平プロセスを開始した。
ポンペオ氏は記者会見において、米政府がこのプロセスに参加することを表明したが、プロセスはアフガニスタンが主導することを求めた。ポンペオ氏は、タリバン勢力が和平プロセスに参加することを期待したが、タリバン側は停戦の期限延長を否定し、それ以降、反政府勢力による攻撃が再び活発化しているという。
同紙によると、ポンペオ氏の来訪を受けて、ガニ―大統領は公平な自由選挙の実施を公約し、停戦の成功を強調して順調さをアピールした。
しかし、停戦によって生まれた和解への希望は、タリバン側が6月17日に停戦を終わらせたことで削がれており、また和平プロセスにおいて重要なパキスタンとの関係やISの脅威などの課題も蓄積していると同紙は報じている。
〔ND米紙ウィークリーニュース第149号(July 24, 2018)〕
★ ★ ★
シンクタンク「新外交イニシアティブ」(New Diplomacy Initiative/ND)が発行する『ND米紙ウィークリーニュース』は、米国各紙の中から政治・外交・日本関係の記事を抽出し、翻訳・要約してお送りするものです。
新外交イニシアティブ(New Diplomacy Initiative/ND)事務局
(住所)〒160-0022 東京都新宿区新宿1−15−9 さわだビル5F
(Web)http://www.nd-initiative.org/
Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。