2018年08月02日22時38分掲載
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国際
ファクトチェック:欧州を挑発するトランプ
7月14日付のThe Washington Times紙は、トランプ大統領のヨーロッパ訪問における発言を「ファクトチェック」した結果を報じた。
トランプ大統領は主にNATO、イギリス、ドイツなどに関して挑発的な発言をしているが、これらの発言は正確性に欠けるという。
例えば、13日の英メイ首相との記者会見で、トランプ大統領は「私は首相を批判していない」と発言しているが、同紙はトランプ大統領が英サン紙とのインタビューでイギリスのEU離脱におけるメイ首相の方針について不満を持ち、批判していたことを指摘。
またNATOについて、加盟国が貢献する防衛費が目標額(GDPの2%)に達しておらず、その分、アメリカに対して防衛費を借りている状態だと発言したとされているが、これについても同紙は否定。NATOが2014年に設定した目標によると、それぞれの国における防衛費がGDPの2%となることを目指すとされているだけで、これが義務で、NATOに拠出しなければならないというわけではなく、またNATO加盟国がアメリカに対して防衛費を借りているというわけでもないと解説している。
その他、トランプ大統領はドイツがエネルギー政策においてロシアへ過度に依存していることや北朝鮮が非核化したと発言しているが、同紙はこれについても否定している。
〔ND米紙ウィークリーニュース第150号(July 30, 2018)〕
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