2018年08月07日23時48分掲載  無料記事
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環境

日消連、小池東京都知事に豊洲安全宣言撤回を求める

 日本消費者連盟は8月1日、小池東京都知事に対し、豊洲市場予定地の安全宣言撤回とそれに伴う知己時市場移転の撤回を求める要請書を提出した。同要請書で日消連は6月の地下水調査で環境基準の170倍のベンゼンが検出されたこと、これは土壌汚染対策後最高の数値であることを指摘、安全宣言はありえない、と述べている。 
(大野和興) 
 
 
 
東京都知事 小池百合子様 
 
特定非営利活動法人日本消費者連盟 
共同代表 天笠啓祐 
共同代表 大野和興 
 
 
豊洲市場予定地の安全宣言の撤回および 
築地市場の豊洲移転決定の撤回を求めます 
 
 貴職は7月31日、豊洲市場の安全宣言を出しました。しかし、豊洲市場予定地の地下水調査では環境基準を超える有害物質が確認されており、7月30日の豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議でも6月の地下水調査で環境基準の170倍のベンゼンが検出されたことが明らかになりました。これは土壌汚染対策後最高の数値です。未だに地下水汚染が解消されないどころか悪化する状況下で「豊洲市場の安全宣言」はあり得ません。即刻、今回の安全宣言を撤回されることを求めます。 
 そもそも豊洲市場予定地は有害物質で汚染されたガス工場の跡地です。地下水汚染が未だに解消されないのは土壌が汚染されているからに他なりません。貴職が昨年7月に、豊洲市場開場の前提条件だった「無害化」をあっさり撤回したのも、この土地の汚染状況の深刻さに気付いたからなのでしょう。今回貴職は「豊洲市場は安全であり、安心して利用いただける」と述べていますが、私たち消費者は食べものを扱う市場としてこれほど不適切な場所はないと考えています。 
 改めて要求します。豊洲市場予定地の安全宣言を撤回するとともに、築地市場の豊洲移転決定も撤回してください。 
以上 


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