2018年08月08日18時02分掲載
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国際
北朝鮮 ミサイル発射場を解体か
7月23日付のThe Washington Times紙は、6月の米朝首脳会談で、金正恩委員長が表明した約束の実現に向けて、北朝鮮が国内の主要ミサイル発射場の解体に着手した可能性があると報じた。
一方で、専門家は「わずかな施設の解体だけでは、軍事能力が削減されないだろうし、非核化に向けた具体的な進捗状況を示さないだろう」と述べ、検証なしに作業が進められていることに懸念を示しているという。
同紙によると、北朝鮮に関する分析を専門としているウェブサイト『38ノース』は、7月20日から22日までの衛星画像から、「北朝鮮が、西海(ソヘ)発射場の主要施設の解体に着手していると見られる」とサイト上で述べている。これらの施設は、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル計画の技術開発において重要な役割を果たしていると同紙はみている。
韓国大統領府の関係者は「韓国政府も西海発射場での解体作業を認識していたものの、解体しているとされるものを特定するまでには至っていない」と発表した。他の専門家たちは、「北朝鮮が現行の長距離兵器計画に満足しており、将来、同様の施設を容易に建設できる可能性があることが明らかであるならば、実験場を解体する可能性がある」との見解を示している。
また、同紙は北朝鮮が自らの安全保障のために核を放棄するのか未だに疑問が残ると述べている。
〔ND米紙ウィークリーニュース第151号(August 6, 2018)〕
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