2018年08月14日00時20分掲載
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国際
カタール、米軍基地拡大 対テロ措置で
7月23日付のThe Washington Post紙は、同日、カタールが自国の防衛と中東地域やアフガニスタンにおける対テロ措置として、主要米軍基地を改善するために、180億米ドルを費やす予定であると報じた。
同紙によると、カタールのアル・アティーヤ国防大臣は、基地の拡大に伴って、家族用の住居やインフラも拡大し、基地運用の向上を図ると述べたという。
昨年の夏、トランプ米大統領はサウジアラビアを訪問し、テロ支援国家と関係があることを理由にカタールと断交したサウジとUAEに支持を表明した。
しかし秋には、マティス国防長官とティラーソン国務長官(当時)が「長期間対立関係にあった国の側に立つよりも、米の軍事戦略上重要であるカタールの味方になるべきだ」と発言したことを受け、トランプ大統領は態度を親カタールへと変えた。それ以来、サウジ・UAEとカタールに対して関係の修復を求め、仲介役も買って出ていると同紙は報じている。昨年春、トランプ氏は、カタールを「イスラム国と戦う上で重要かつ長期的パートナー」と表現した。
同紙によると、カタールは米の対シリア、イラクの空爆作戦を遂行する上で極めて重要な位置にあり、カタールも米軍の駐留に好意的であり、これまで80億米ドルを米軍への予算として費やし、今後海軍基地を作る可能性にまで言及しているという。
〔ND米紙ウィークリーニュース第151号(August 6, 2018)〕
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