2018年08月21日13時42分掲載
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教育
福島駅前自主夜間中学(2) 東日本大震災、そして前川喜平さんが講師に
「福島駅前自主夜間中学」は、2011年1月に「開校」した。運営は「福島に公立夜間中学をつくる会」。当初は、月に2回、金曜日の夕方が授業日。「校舎」は、百貨店が主力テナントとして入居していたビルを再開発したAOZ(アオウゼ・JR福島駅東口近く)の4階にある。(高橋健太郎)
5回目の授業を行う日が「3.11東日本大震災」と重なった。同ビルも一部破損し、「休校」を余儀なくされる。「休校中」は、「あづま総合体育館」(福島市)内に設置された避難所で学習支援を行った。5月にAOZも復旧、授業を再開したが、避難所での学習支援は、秋まで続けた。
2017年2月1日からボランティア講師陣に前川喜平氏(前文科次官)が加わった。同年1月14日に「同校」主催の行事で、講演したのがきっかけだった。
太谷一代代表代行は「2016年、都内で『基礎教育保障学会』の設立総会が開かれ、前川さん(当時は現職)に祝辞を述べてもらいました。総会後の懇親会で、隣に座った理事の方に、福島で前川さんの講演会を企画してはどうかと提案され、前川さんへ講演依頼の手紙を出し、実現しました」と話す。問実の演題「夜間中学と日本教育の未来」。
講演終了後「前川さんから近く退官するので自主夜間中学のお手伝いをしたいと言って頂きました。退官後の連絡方法を聞いたところ、名刺の裏に携帯電話の番号を書いて渡してくれました」と話す。前川氏は、退官から半月程でボランティア講師として活動を続けている。
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