2018年08月28日01時12分掲載
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経済
トルコの経済危機の可能性を論じる米TV番組 もし起きたらギリシアよりはるかに大きい・・・・欧州経済への第二の打撃となるか?
トルコの経済が危険な水域に近づいているらしい。アメリカのCNBCではトルコの先行きや、それがどの程度欧州や米国に波及するかを論じている。トルコと言えば7〜8年前は華々しい成長センターで21世紀はトルコの世紀などともてはやす論者が何人もいたものだ。今起きている危機の原因の1つは米国の政策金利の上昇によるトルコ通貨の下落や、アメリカの関税の引き上げなどだが、そもそもトルコに、ギリシアと同様に実力以上に投資マネーが流入していた可能性もある。ところがトルコにはもし外国の投資マネーが引き上げた場合に通貨リラの下落を防ぐだけの外貨預金がないようだ。
https://www.cnbc.com/video/2018/08/13/turkeys-economy-was-showing-signs-of-slowdown-before-crisis-says-pro.html
CNBCはウェブサイトでも今月、トルコの経済危機について記している。”What went wrong for Turkey? Its economy is ‘in the midst of a perfect storm’”(トルコは何を間違えたのか?トルコ経済は「嵐の真っただ中」)
https://www.cnbc.com/2018/08/13/turkey-crisis-economy-faces-weak-lira-inflation-debt-and-tariffs.html
ここでは外資が引き上げる場合への外貨の備えがトルコ政府にほとんどないことと、激しいインフレが起きている(政府の目標値の3倍)にもかかわらず低金利政策を維持していることなどが指摘されている。
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