2018年10月11日12時51分掲載
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国際
ロシア、南アの白人農家誘致 その狙いは?
9月23日付のThe Washington Post紙は、ロシアが南アフリカの白人農家を、ロシアの人口減が進む農村地域に呼び込む政策を講じていると報じた。
同紙によると、南アフリカの保守的な白人キリスト教徒は、土地の多くを所有しているものの、人口が1割にも満たないことで、政治が自分たちの味方をしてくれなくなることを恐れているという。
これに対し、露のプーチン大統領は、アイデンティティ政治の表れである南アフリカ白人農家保護に動いた。ロシア農村地域の魅力は、広大な農地と治安であり、伝統的なキリスト教の教えを重んじる国柄も南アフリカの人々を引き寄せている要因であるという。
「寛容」や「ジェンダーレス」、「避妊」の拒否を掲げ、「保守的な白人キリスト教徒の利益を代弁する」とプーチン氏が発言したことにより、ロシア国内でプーチン氏を支持する声は上がってきていると同紙は報道。
南アフリカ政府は、アパルトヘイトの時代に生まれた人種格差を是正しようと、土地の再分配を行う可能性があるとしており、国内で議論になっている。
ロシアには1万人以上の南アフリカ人が暮らしており、昨春、ロシアは南アフリカ人に対する観光ビザ取得義務を廃止した。
〔ND米紙ウィークリーニュース第156号(October 7, 2018)〕
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