2018年11月04日15時31分掲載
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国際
エチオピア新内閣 起用閣僚の半分は女性
10月16日付のThe Washington Post紙は、改革派であるエチオピア首相が16日に発表した新内閣で、閣僚の半分が女性であると報じた。これについて同紙は、男女均等への先例のないほど大きな前進だと評価した。
同紙によると、アビー・アハメド首相は就任して7か月近く経ち、何千人もの政治犯の釈放や宿敵エリトリアとの平和交渉、加えて市場開放を約束するなど、一度は独裁国家であったエチオピアにおいて驚異的な改革を成し遂げている。
新内閣では閣僚数を28から20に減らし、エチオピア史上初めて女性を主要ポストに起用したという。また、家父長的な伝統を持つエチオピアは男女平等において課題を残しており、その点で今回の内閣改造は特に重要であると同紙は述べている。
新内閣はこれまで少数派とされてきた民族出身の閣僚も含まれており、新内閣に対する期待の声がある一方、課題も残るという。例えば、民族対立に加え、市民と前政権との対立の名残から法律執行が困難であるという実情がある。また、これまで抑圧的であった警察・軍隊の新しい役割を定めることも簡単ではないという。
16日に行われたインタビューで、アビー首相はこれらの課題の解決について、民主主義と様々な民族や宗教を包括し、共生していくことの重要性を強調した。
〔ND米紙ウィークリーニュース第159号(October 30, 2018)〕
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