2018年11月12日22時45分掲載
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国際
米INFからの離脱示唆 核開発競争勃発の懸念
10月23日付のThe Washington Post紙によると、ボルトン米大統領補佐官が訪ロ中、ロシアのプーチン大統領に対し、中距離核戦力(INF)全廃条約を破棄するとのトランプ大統領の意向を伝えたと報じた。
トランプ氏は、ロシアが条約違反をしていると追及しており、また中国やイランなどが参加する、より包括的な条約を結ぶ必要があると考えているという。ロシア側は違反行為を否定している。
INF条約は、米露の核保有量を制限するのみであるため、中国やイランは関係なく中距離戦術ミサイルを開発しているという問題がある。ボルトン氏は、INFが冷戦時代のもので、現状にはそぐわないと指摘し、南シナ海への進出を加速させる中国が網の外にいることに嫌悪感を示している。
中国は、中国のミサイル開発とアメリカのINF条約離脱は別の問題だと米を批判している。
また、欧州やアジアでは、米のINF条約からの離脱は兵器開発競争と不安定化を引き起こしかねないと懸念の声が広がっている。アジア地域は離脱により兵器開発競争が過熱し、中国の軍拡が急激に進むことを恐れている。
米露首脳は、衝突を少しでも避けるため、対話を継続する姿勢だと同紙は報じている。
〔ND米紙ウィークリーニュース第160号(November 5, 2018)〕
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