2018年12月01日16時59分掲載
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国際
下院を取り返した民主党 アメリカ国防政策を監視
11月7日付のThe Washington Post紙は、民主党が下院議席の過半数獲得したことにより、トランプ政権の軍事政策が進まない可能性がでてきたと報じた。
アダム・スミス民主党下院議員が、軍部を監視し、予算を握る下院委員会の議長に就任した。今年度の防衛予算は7160億米ドルに上るが、同氏は、そうした過剰な防衛費の削減を訴えてきたという。
同紙は、民主党が、内政の優先事項に予算をつけるため、核兵器開発予算を削減対象として注視していると指摘している。
スミス氏は、新核爆弾や潜水艦、大陸間弾道ミサイル、新巡行ミサイルの開発を含む総点検についても、費用が高すぎるし、不必要であると批判。また、トランプ氏が潜水艦に配備しようとする低出力核弾頭や巡行ミサイルにも反対の立場をとっている。さらに、トランプ氏が設立を計画する宇宙軍に関しても「宇宙の重要性は認識しているが、独立の軍隊を設置する方法は無駄であり、より効率的な方法をとるべき」と主張している。
加えて、トランプ政権によって国防総省の透明性が後退していることを問題視。メキシコ国境への軍配備の正当性について、国防総省から回答を得る約束をとりつけるなど、情報公開を進めていると同紙は伝えている。
〔ND米紙ウィークリーニュース第162号(November 26, 2018)〕
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