2018年12月04日23時32分掲載
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国際
米軍「危機的な衰え」 米議会警告
11月14日付のThe Washington Post紙は、アメリカ議会が、アメリカの軍事能力は危機的と呼べる程にまで衰えており、対中国・ロシアの戦争で負けかねないと報告したことを報じた。
同紙によると、この報告は、トランプ政権の国防戦略を評価するアメリカ議会の超党派委員会によって発表された。同委員会は、アメリカ政府が軍事戦略を実践に移すための行動が遅れていること、またそのための調査が十分でないことを警告し、結果的にアメリカ軍の支配はさらに弱まり、安全保障上の非常事態になりかねないとしている。
また、中国とロシアがアメリカに対抗するために防衛力の増強をはかり、それぞれの地域における支配と軍事力拡大を試みていると指摘。さらに、同盟国の間でアメリカに対する信頼が揺らぎ、軍事衝突の可能性が高まっていると報告している。
同紙は、防衛費の拡大が期待されているが、一方で中間選挙によって民主党が下院を抑えたことでこれまでの国防総省の防衛プログラムに厳しいチェックが入ることが予想されると伝えている。また、財政赤字が膨らんだことでホワイトハウスは国務省に対して防衛予算を抑えるよう指示しており、防衛費の拡大は容易ではないとの見方を同紙は示している。
〔ND米紙ウィークリーニュース第163号(December 4, 2018)〕
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