2018年12月12日00時14分掲載
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沖縄/日米安保
「本土」の私たちが当事者としてどうあるべきか(2)〜霞が関編〜
さて、国会前での行動を終えると、「今度は国交省前でもやる必要があるのでは」というささやきが頭の中に湧いてきた。
国交大臣が10月25日に不服審査請求を受理し、翌週には執行停止決定が出るかもしれないと報道されていた。
決定が出る前に、役人の良心に「この事態をスルーしないで」と訴えたいと考え、できるだけ早い時期、退庁時間に合わせて行うことにして、10月31日17時から20時まで「国交省・霞ヶ関アピール」を呼びかけた。
ところが国交大臣が執行停止の決定を出したのは予想以上に早い30日だった。翌日の31日は抗議するのにちょうどいいタイミングになった。50人ぐらいの参集があり、問題の詳しい解説、ミュージシャンによる熱唱、トランペット演奏などもあり、寒い中、3時間の抗議行動をやりきった。地下鉄の出入り口でチラシを配った人によると、受け取りはそれなりによかったという。
当初、抗議行動の場所に迷ったが、人通りの少ない国交省前ではなく、霞ヶ関の交差点にした。国交省に限らず、官庁街で働いている人に呼びかけたいと思ったからだ。
そこは以前、警視庁機動隊を辺野古に送ることに“怒りマックス”で抗議したことがある警察庁の前でもあった。そこには、まだ私たちの怒りが淀んでいるように感じた。その怒りの地層の上に、また新しい怒りの地層を作っている。それは誰にも見えないけれど、やらないよりやったほうがずっといいのだ。誰のために?もちろん、自分のためだ。
政府の暴挙が続く限り、あきらめることなく怒りの地層を積み重ねていこう。永田町でも、霞が関でも、繁華街でも、地元でも・・・。全国津々浦々で、私のようにごくありふれた人間が、日常生活を送りつつ、怒りの地層を積み上げていったら、政府はもたなくなるだろう。そう信じたい。
(「ニュース女子」抗議行動の今)
2018年3月にMXが「ニュース女子」を放送終了したため、私たちは社前での抗議行動を閉じました。
さらに8月、MXが不十分ながらも反省とお詫びの見解を出したため、同社への追及をやめることにしました。
しかし、「ニュース女子」の番組制作はその後も続けられ、全国19の地上波放送局で放送されています(2018年11月現在。市民有志調べ)。
番組制作会社のDHCテレビは他のネット番組で「ニュース女子」のデマやヘイトを再生産して広めており、親会社のDHCは会長が在日ヘイト発言を繰り返しています。
これに抗議するため、私たちは「DHCわたしは買わない」タグを配布すると共に、放送継続局と個別に面談するなどして放送中止の検討を働きかけています。番組で誹謗中傷された辛淑玉さんが、DHCテレビと司会を務めた長谷川幸洋氏を提訴したため、その裁判の支援も行なっています。
初回の抗議行動から2周年に当たる2019年1月12日(土)に、安田浩一さんを迎えて「終わってないぞ!DHC『ニュース女子』問題 沖縄ヘイトをゆるさない集い」を開きます。ぜひ、ご参加ください。
(沖縄への偏見をあおる放送をゆるさない市民有志 川名真理)
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