2018年12月19日00時10分掲載
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国際
パキスタン武装グループ 中国領事館を襲撃
11月23日付のThe Washington Post紙は、パキスタン南部シンド州の州都であるカラチで、武装グループが中国の領事館を襲撃したと報じた。
同紙によると、数時間にわたる緊迫した銃撃戦が繰り広げられ、パキスタン人2名と警察官2名、そして襲撃犯3名が死亡した。中国人の外交官とスタッフは全員無事だという。
分離独立派の「バルチスタン解放軍(BLA)」が犯行声明を出しており、「中国・パキスタン経済回廊(CPEC)」プロジェクトに対する反発心から犯行に及んだとの見方を同紙は伝えている。
中国は同プロジェクトを通じて、パキスタン国内における道路や発電所網の構築に多額の投資を行っているが、BLAは、中国がバルチスタン州の鉱物資源を搾取していることや同州の占拠に激しく抗議しているという。
近年、中国とパキスタンの経済的結びつきは高まっており、パキスタンのイムラン・カーン首相は、今回の事件について「中国との関係に対する陰謀である」と述べ非難した。インド政府が、珍しく「極悪な襲撃は、迅速に裁かれなければならない」と主張したという。パキスタンは長年、「カシミール問題」などで戦火を交えてきた関係を持つインドに対して、同国がBLAを支援しているとの疑いを持っていた。
〔ND米紙ウィークリーニュース第164号(December 11, 2018)〕
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