2019年03月22日20時51分掲載
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政治
野党完全勝利までの道のり その2 立憲民主党の枝野党首が統一地方選に向けて語った基本方針 南田望洋
立憲民主党の枝野党首が統一地方選に向けて基本方針を語ったものをウェブで公開している。
https://touitsu2019sp.cdp-japan.jp/article/01/
これを読むと大枠として、異議を唱えることは難しいが、さりとて具体的に何がどう変わるのか、鮮明な絵を読者・有権者はなかなか描けないのではなかろうか。「地域のストーリーにこそ、日本の未来はある」という見出しも、地方選だからそんなことをリップサービスしているのではないか、などと邪推する人もいるかもしれない。今この国には様々な問題がある。アベノミクスの失敗で庶民の暮らしは苛酷のものになっているのだ。そして万事、しわ寄せは立場の弱い人々に押し付けられている。これをどう変えることができるのか。
・非正規雇用の問題をどうするのか
・最低賃金をどうするのか?
(全国共通か、地域ごとに差異か?)
・学費が高すぎる問題をどう是正できるか
(日本には平等は存在しない)
・高齢者の雇用はどうあるべきか?
過酷な労働現場が多くないか
・終末期の医療をどうするか。最期をどう過ごすか。
・子育てしやすい環境
・移民をどうするのか?
・金融のあり方はこれでいいのか?
・アベノミクスの金融政策からどう変わるのか?
どのような産業政策を取るべきか?
・文化・芸術・教育への予算が少なすぎる
こうしたことは中央がしっかりと政策を作らないといけない事柄だ。地域の政策はその地域、地域で産業構造や人口動態、税収、自然風土などが異なるわけだから、中央が方針を立てても、それぞれ独自の取り組みが柔軟にできる余地がもちろん必要だ。地方に財源を委ねることも大切だろうが、教育や文化・福祉などに必要な基準は中央でしっかり決める必要がある。逆に言えば、地方のそれらに対する声を中央に吸い上げて立憲民主党がよく言っているような政策のボトムアップが必要だ。地方選を地方の声を聞く貴重な機会にできるだろう。
いずれにしても野党第一党である立憲民主党の枝野党首が思考を語ることは大切だが、野党共闘とぶつからない範囲(ぶつかってもいいのだが)で、有権者が今抱えている困難を1つでも2つでも政治が解決できるという希望が持てるだけの具体性を伴うイメージが欲しい。もしかすると、それは地方から吸い上げて作り上げてもいいが、いずれにせよ参院選までに必要である。そのビジョンに感動があり、かつ小池百合子の都知事選での公約と違って、浮ついたできないことのオンパレードでないことが大切だ。ほんの少しでも事態が確実に変わることが伝われば有権者はついてくるだろう。
南田望洋
■野党完全勝利までの道のり 南田望洋
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■野党完全勝利までの道のり その3 なぜ安倍首相は好かれるのか?
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