2019年03月27日21時56分掲載  無料記事
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中国

中国:江蘇省塩城市の化学工業団地の大爆発事故は台頭する中国の代償だ

 3月21日に中国の江蘇省塩城市の化学工業団地で発生した大爆発事故は、台頭する中国の代償だ、という論評を紹介します。(稲垣豊) 
 
 これまでに公式発表で70名余りがなくなり、500名以上が負傷した大事故ですが、塩城市響水県が化学工業団地を誘致したのは10年前に同じ浙江省の太湖で発生した工業化による汚染で、太湖湖畔にある無錫などの大都市住民が飲料水の汚染に抗議する事件が社会化し、太鼓湖畔にあった工業団体を同じ江蘇省で、比較的過疎だった塩城市に移転させることを決めました。 
 
 そこで誘致に名乗りを上げたのが今回事故のあった塩城市で、塩城市の郊外に位置する響水県と阜寧県に工業団地を建設しました。化学薬品による汚染や危険はかねてから問題視されており、これまでになんども市民からの通報などがあったそうです。 
 
 また事故起きた響水県とほぼ隣り合わせにあり同じ時期に工業団地を誘致した阜寧県では、環境問題を指摘した環境活動家が逆に、騒ぎを犯した容疑でこの3月初めに起訴されており、別な活動家も3月20日に保釈された直後に近隣の響水県で発生した爆発事故が影響してか、行政処分決定書が塩城市地裁から送られてきています。 
 
 10年前は比較的大規模な都市の近郊で工業化による環境汚染が問題になり、工場を比較的過疎な地域に移転させましたが10年後に大事故が発生しています。 
 中国の台頭という工業化は、現場の労働者や地域住民、自然環境の犠牲と市民に対する抑圧的な政治支配のもとで進んできました、という論評(中国語)はこちらです。 
 
◎江蘇塩城の司法機関による環境活動家への迫害が化学工業団地の大爆発の必然性を物語る(中国語) 
http://wqw2010.blogspot.com/2019/03/blog-post_67.html 
 
中国語そのままですいません。 


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